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2013-09-07

おばさんの畑の無農薬トマトに想う


地域差はあるけど、欧米諸国の都市に滞在して思うことは、多くの地域で、健康な農作物が手に入り易い。オーガニックの大型スーパーの品揃えも豊富だし、ローカルな朝市やマーケットでは、オーガニック、自然栽培や在来種が中心になって売られていて、そういっ作物を生産する生産者との距離もとても近い。奇跡でもなんでもなく様々な種類のオーガニック林檎が、店頭に並んでいて、日本が原産のはずの『フジ』もよくオーガニックでみかけます。日本で売られているよりも小降りで、形も揃ってはいないのですが、滋味あふれるそういった作物達は、どんな高級ブランド林檎より尊く感じ、農家さんが、自分の子供や孫に食べさせたいと思って作った農作物が、市場に広く出まわることが難しい現在の日本のシステムに疑問を覚えます。

効率、見た目の綺麗さ、均一性、利益、利権、それを追い求めた結果、人間た地球に本当の幸せは訪れるのかな? 大手の流通や、コンビニ弁当で使われる中国産のキャベツや、輸入柑橘類の防カビ剤は、おにぎりや塩焼きの魚にまで使われている化学添加物は、誰のためなのか…っと。

今回、バターナッツスクワッシュを求めて、鎌倉の市場に行って、この不細工なトマト達(写真は綺麗なところを表にして撮っています)と出会いました。 『こんなに不格好て虫にも食われちゃってて、きっと農薬や殺虫剤は、少ないんですね〜』っと伺ったら『おばちゃん、農薬も殺虫剤も嫌いなんだ。使わない』『人間にも土壌にも良く無いね』と仰ったのです。帰宅後に、早速いただいたのですが、太陽の味を感じました。

ほぼ菜食でモノ作りが好きな私にとって、ローフードは創作意欲をかき立てられるひとつの手段です。ローフードも、マクロビも、その他の伝統的な食も、すべて尊く、現代の日本では、それぞれメリット、デメリットがあります。流行や、歴史の長さや、民族や、趣向に関わらず、根本となるのは、地球の恵を頂くことであり、『ローフード』や『グリーンスムージー』というスタイルよりも、食材そのものの在り方が問われても良いと思うのです。



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